読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

NEET株式会社のアラサー男子が人生について考えてみた

NEET株式会社のスクイッドが人生に役立ちそうなことについて綴ります

アニメ「くまみこ」のフィナーレを妄想してみた

くまみこ 小説 アニメ 感想

 

こんばんは、NEET株式会社のスクイッドです!

 

放送当初はくまみこを楽しんでいたものの、途中から違和感を覚えて、カバネリサバイバルに逃げこみました。

その違和感というのは心理学をかじったが故の感覚なのかもしれません。

途中から小難しい解釈をしていますが、くまみこのアンチではないことを補足しておきます。

 

今回は前半が作品の雑感で、後半が管理人自作の誰得エンドになります。

 

 

人はそれを心的外傷後ストレス障害という

 

萌え要素を含んだアニメですし、ロリコンホイホイな展開になるのも致し方ないと考えています。

しかし、 第三話で良夫がまちを押し倒した辺りで、上記の違和感を覚え、録画したものを適当に流すスタイルに変わりました。

 

僕の中のくまみこ像というのは、

まちが良夫から数回のセクハラを受けトラウマ発症→ストレス症状から統合失調症めいた被害妄想に陥る→そんな彼女が見た世界をほのぼのチックに書いたメタファー。

こういう解釈になりますwww

 

 

良夫の行動もちょっとグレーゾーン入ってる描写ですし、危うい人たちのメタファーという穿った見方をしたくなる衝動に駆られます。

実は話せる熊というのがまちの妄想で、現実と虚構を行ったり来たりしている彼女の世界を描写しているのでは……これこそ妄想じみてますか(笑) 

 

 

日常っぽさがネックだった

 

結局は、描写の仕方の違いなんだと思います。

例えば、ラノベチックな小説なら、良夫がいたいけな美少女の服を脱がせても、お約束な展開程度にしかならないのかもしれません。

しかし、一般文芸風な文体で該当のシーンを描くと、クリミナルな匂いがぷんぷんします。

 

「理由を言え!」

良夫は力づくでまちを床に押し倒すと、抵抗する彼女にかまわず血走った顔を近づけた。

その手から必死に逃れようとするまちだったが、それが叶わず両目からは大粒の涙がこぼれている。

 

納得した良夫が離れると、まちは慌ててブラウスを取った。

彼女の両手首には痛々しい跡が残っており、裾を押さえる手が小刻みに震えていた。

 

行間に中略と入れたら、事後にすら見えるwww

 

 

おら、もうイヤだ。こんな記事書きたくねぇべさ。

はい、冗談です(笑)

 

作中でまちが被害妄想に陥るシーンが何度もありますが、その時に背景が暗くなったりして、精神を病んでいる描写ですか?と突っ込みたくなりました。

演出なのは理解できるものの、石を投げられるシーンとか、ブラックジャックによろしく」の精神科編を思い出しましたよ!

 

 

f:id:squid-mind:20160621091252j:plain

 

 

まちの被害妄想は謎が多いままでした。

作中で専門医を受診する流れになって、「はい、パニック障害統合失調症ですね」とか笑えないのでやめてくださいw

絶対にそんな展開はないけども(笑)

 

なんだかんだ言いながらも、レビュー記事やまとめを見て、最終回の流れはチェックしました。

それでは最後に、まちやナツ、熊出村の面々が迎えるラストを妄想してみたいと思います。

実は誰得エンドを思いついたのが、この記事を書くきっかけだったんですよね!

 

 

 

やっちゃえ、バーサーカー!! 

 

あれから、数年の時が経った。

都会へ出ることを選ばなかったまちは熊出神社で繰り返しの日々を過ごしている。

 

被害妄想の傾向は日に日にひどくなり、今では村人のことさえ恐れるようになっていた。

ナツはそんな彼女を心配していたが、一匹の熊にどうこうできるものでもなかった。

 

ただ、ナツにとって幸いだったのは、自分以外にも彼女が心許せる相手を見つけられたことだった。

その相手とは、村へ移住してきた青年だったが、まちが都会への憧れを捨て切れなかったこともあり、気づけば彼と親しくなっていた。

まともに会話が出来る人間が少ない状況で、彼女にとって貴重な話し相手だった。

 

 

やがて、まちが彼のことを話題にする回数が増えていった。

たとえ熊であっても、 彼女が恋をしていることは理解できた。

これをきっかけに少しでも社会復帰できればと、ナツは淡い期待を抱いた。

 

ニートや引きこもりの親がある時を境に考えを改めるように、 ナツ自身も己の寿命を意識せずにはいられなかった。

そして、先のことを深く考えずに、まちを甘やかし続けたことを後悔していた。

そんなある日、ナツはまちからあることを打ち明けられた。

 

青年に恋心を抱いていたこと、彼もまんざらではない様子だったこと。

いつか、この村から連れ出してくれると約束したこと。

そして、そんな彼が見知らぬ女性と親しくしているのを見かけたこと。

 

 

まちは裏切られたと感じており、ひどく憔悴しきっていた。

彼女を己の半身のように捉えていたせいか、ナツの心も揺れ動いていた。

そして、まちは生気を失ったように濁った目で、弱々しく懇願した。

 

――あの女をころしてと。

 

聞き入れるべきでないと理解しながら、 ナツも似たような感情を抱いていた。

無論、顔も知らぬ女のことではなく、大切なまちを傷つけた青年に対してだ。

ナツはかろうじて平静を保っていたが、利害が一致していびつな大義名分が出来あがってしまった。

 

 

ちょっと驚かせに行くだけだよと言いながらも、ナツの心は高揚と興奮に猛っていた。

気がつけばまちを背に乗せ、夜の山道を駆けていた。

村への道すがら、何か取り返しのつかぬことになるのではという思いが、ナツの頭をわずかによぎった。

 

熊の足をもってすれば、青年が暮らすアパートまではあっという間だった。

熊出村のように世間が狭ければ、誰がどこに住んでいるかというプライバシーは、あってないようなものだろう。

そのアパートの二階に彼の入居する部屋はあった。

 

再度、驚かすだけだよと釘を刺しながら、ナツたちは二階へ上がった。

通路の明かりは点いているものの、青年の部屋以外はほとんどが空き室だった。

 

 

f:id:squid-mind:20160622113844j:plain

 

 

熊出村は、昔からの住人がほとんどで、彼らの大半が一軒家に住んでいる。

このアパートが建てられたのは村の活性化のためだと聞いたことを、ナツはぼんやりと思いだした。

ちらりとまちの表情を窺ってみるが、本心から殺意を抱いているのか判断できなかった。

 

短いようでいて長い距離を経て、青年の部屋の前に着いた。

まちは軽く顎を動かし、ドアをノックするように示した。

ナツはそれに頷くと、できる限り力を加減して扉を叩いた。

 

虫の声ばかりが響く中で、その音だけが妙に反響して聞こえた。

少しの間をおいて、ゆっくりと中からドアが開いた。

は~いとのんびりした口調で、青年が顔を出した。

 

 

彼はナツの存在に気づくと、ぎょっとした表情で上を見上げた。

ナツがこんばんはと声をかけるまで、彼の顔はこわばっていた。

まちは一言も発することなく、ナツの後ろに控えていた。

 

ナツはできることなら、いつものまちの妄想であってほしいとも思っていたが、青年の不審な様子を見逃すことはできなかった。

ほんの少し力をこめてドアを開くと、玄関に女物のサンダルを見つけた。

興奮と落胆が入り混じる複雑な感情に苛まれながら、ナツは部屋の奥に視線を向けた。

 

きょとんとした顔をした若い女と視線が重なった。

当然ながら状況が飲みこめておらず、彼女は腰を下ろしたまま微動だにしなかった。

ナツは最終確認の意味をこめて、ねえ、まちと声をかけた。

 

 

青年はその名前を聞くと、気まずそうな顔をして頭をかいた。

まちはナツの横から顔だけを出して、部屋の奥を覗きこんだ。

わずかな間の後、うん、あの女とだけこぼすと、再びナツの背に隠れた。

 

そして、この状況のきっかけとなった一言を恨めしそうに吐き出した。

あの女をころしてと。

 

張りつめた空気が周囲を流れていた。

部屋の奥にいる若い女だけが、状況を理解できぬまま様子を窺っていた。 

やがて、うろたえていた青年が恐る恐る口を開いた。

 

 

彼は、部屋にいるのはこちらに来ている友人という話をしどろもどろに説明した。

見苦しい言い訳にすぎず、ナツは聞くに堪えないと思った。

これ以上、まちに辛い思いをさせるわけにもいかず、急にお邪魔して悪かったねという言葉を残して、その場を後にした。

 

 

 

数日後。良夫が熊出神社を訪れた。

いつも通りに振舞っているように見えたが、何かよそよそしい感じにナツは気づいていた。

まちが席を外した時にそれとなく尋ねてみると、特に隠す様子もなく話し始めた。

 

それはナツにとって、耳を覆いたくなるような内容だった。

 

例の青年がまちの悪口を言っていたこと。

気のある素振りを見せていたのは、熊出村での仕事を軌道に乗せるのに、巫女であるまちに取り入ることが効果的だと判断していたこと。

 

 

青年がまちをだますだけでなく、利用しようとしていたことに、ナツは激しい怒りを覚えた。

もっとも、良夫の前で激昂するわけにもいかず、奥歯をかみしめるように揺れる感情を押しとどめた。

やがて、彼が去ってから、ナツはある決意を固めた。

 

神聖な熊出神社の巫女を貶めた輩は、こらしめなければならないと。

そもそも、他所者とは無縁な場所であり、その存在を村の誰もが崇敬していた。

ナツは初めて抱く強い感情を持て余していた。

 

まちはその異変に気づくことなく、いつも通りの様子だった。

あの日、ころしてとまで言わしめた感情は影を潜め、何事もなかったかのように振舞っている。

都合の悪いことを忘れやすくなる傾向を歓迎してよいものか、ナツは判断することができなかった。

 

 

f:id:squid-mind:20160622144601j:plain

 

 

夕暮れの熊出村に青年の姿があった。

仕事終わりなのか、白のポロシャツにベージュのチノパンという装いだった。

橙に染まる背中を眺めながら、ナツはどうすべきか決めあぐねていた。

 

力に訴えれば、藁のように彼をへし折ることは簡単だ。

熊出神社の巫女をたぶらかそうとしたと言い広めれば、この村に住めなくすることもできるだろう。 

有利な手札を持ち合わせていても、ナツは自分がどうしたいのかという部分が見えてこなかった。

 

それは今回のことに限らず、もっと根本的なことを考えていたからだ。

このまま、まちを無垢な少女のままにすれば無知ゆえの痛みは増える一方で、かといって具体的な対策も頼れる人もない。

ナツは、この男への怒りは身勝手なものではないかと、葛藤に苛まれていた。

 

 

やがて、長く伸びた影に気づき、青年はナツの方を振り返った。

ほんの少し狼狽した様子を見せたものの、何気ない顔で声をかけてきた。

 

ナツは血潮の猛りを感じて、怒りの感情を認めざるを得なかった。

こみ上げる感情を抑えつつ、 まちをだましていたことについて問いかけた。

誰から聞いたのかはすぐに分かることなので、最後に良夫から教えられたことも付け加えた。

 

ナツが話し終えると、青年はポケットからタバコを取り出し、おもむろに火を付けた。

ゆっくりと煙を吐きながら、彼はあっさりと全てを認めた。

良夫に話したのは酒の席だったし、そこまで口が軽いやつだとは思わなかったとこぼした。

 

 

彼は目を合わせないまま、淡々と独白を続けた。

酒が入っていたとはいえ、口外するのは迂闊だったこと、田舎特有の閉鎖的な空気にストレスが溜まっていたこと。

村での仕事が軌道に乗るまでは待とうと思っていたが、どうにも耐えきれず恋人を呼び寄せたこと。

 

ナツは怒りで視界が白むのを感じながら、もはや隠す気もないのかと呆れ返っていた。

青年は身勝手な一人語りを終えると、もういいでしょと言い捨て、その場を立ち去ろうとした。

 

それは本能からの衝動か、あるいは湧きあがる怒りがそうさせたのか。

ほんのわずかな瞬間、ナツは我を忘れていた。

無意識のまま地面を強く蹴り、青年へと襲いかかっていた。 

 

 

 

まちの元へ訪問者がやってきたのは同じ日の夜だった。 

部屋でくつろいでいるところへ、良夫が数人の大人を引き連れてやってきた。

ただならぬ気配を察知したまちは、ナツが不在なままであることに気がついた。

 

――何かよくないことが起きている。

埋もれかかっていた巫女の直感が発揮された瞬間だった。

 

まちは勢い込んで玄関に走り、明かりも持たずに夜の闇へと飛び出した。

その場に取り残された大人たちは、慌てて彼女の後に続いた。

 

 

f:id:squid-mind:20160622002029j:plain

 

 

まちは闇雲に森の中を駆けていた。

どこに向かえばいいのか見当はついていなかった。

そう、ナツがどこへいるのかわからない、わからないはずだった。

 

しかし、心の片隅で自分が向かうべき場所が見えるような気がした。

不思議と目の冴えるような心地だった。

こんな清々しい気分はいつぶりぐらいだろう。

 

色々なことを考えているうちに、ナツとの思い出が脳裏をよぎっていった。

ずっと側にいてくれた。とても長い時間を共に過ごした。

本当はもっと感謝してもいいはずなのに、いつも素直になれなかった。

 

 

ナツに会ったら、少しでもいいから伝えようと思っていると、ふいにどこからか名前を呼びかけられた。

夢から覚めるような思いで、彼女は足を止めた。

ナツ? 声の主は分からないはずなのに、自然と尋ねていた。

 

彼女の問いかけには答えず、その声は小さく、ごめんと言った。

なんで謝るの?

そう彼女が尋ねても、何も返ってこなかった。

 

まちは相手の反応を気にすることなく、声のする方へ足を向けた。

大木の影に隠れるようにして、ナツが腰を下ろしていた。

姿を確認して安心した彼女は、ナツのいる方へ近づこうとした。

 

 

しかし、こっちへきてはダメだと、強い声で制された。

その勢いに気圧されて、まちは足を止めた。

ふと、自分たち以外の気配を感じて、彼女は振り返った。

 

すると、遠くから照明の光が近づいてくるのが見えた。

ナツを探しに来てくれたのだと思いかけたところで、まちは胸がつかえる感覚を覚えた。

 

――森で迷うはずのないナツを、大人たちが探す理由なんてあるの?

 

 

まちは事態の異常さに思いが至り、身の震えるような心地がした。

部屋での状況を振り返ると、良夫といた大人の中に猟師のおじさんもいた。

冷静になればなるほど、深刻な状況を認識するしかなかった。

 

震える声をやっとのことでしぼり出すと、 ナツに何があったのか問いかけた。

しかし、明確な答えが返ってくることはなかった。

少しの間をおいて、ごめんという小さな呻きが聞こえてくるだけだった。

 

やがて、ライトを手に持った大人たちが近くに到着した。

そのうちの何人かは猟銃を担いでおり、彼女は緊迫した状況を鼻先に突きつけられたような気分になった。

 

 

――まるで夢みたいに現実感がない。

まちは目まいを起こしながら、そんなことを思った。

 

猟師たちはまちとナツの様子にかまうことなく、興奮した様子で銃を構えた。

間髪をおかず、ナツが村で人を襲ったから離れなさいと、森中に響く声で誰かが言った。

 

銃を構えた男たちが一歩ずつナツに近づいていく。

まちの目には、ナツは撃たれることを受け入れるつもりに見えた。

 

 

そっと目蓋を閉じれば、ナツとの思い出が瞳の奥を流れていく。

いつも一緒だった。ナツのおかげで心細い思いをしなくて済んだ。

――ねえ、ナツ。一人にしないで……。

 

彼女は、それが危険な行為であることを十分に理解していた。

それでも、その両足を止めることができなかった。

 

引き金が下りる瞬間、まちは身体を投げ出していた。

猟師たちは咄嗟に銃口を逸らそうとしたが、間に合うはずもなかった。

 

 

身を裂くような痛みは一時のみで、意識が遠ざかる感覚と、流れ出る血の感触だけがわずかに残った。

全身の力を振り絞り、這うようにナツに近づくと、自分のものとは比べ物にならない量の血が地面に広がっていた。

 

まちの視界は徐々に霞み、思考が上手くまとまらなかった。

それでも、どこかで安堵している自分がいることを不思議に思った。

 

――きっと、これでよかった。巫女の役目から解放されて、ナツと天国へ行こう。

 

 

まちは己を縛るものから逃れたいとずっと思っていた。

それに付き合わせているナツへの罪悪感もわずかにあった。

形はどうあれ、その願いが叶おうとしている。

 

 

まちが絶命した直後、彼らの亡き骸の上で荒々しい雷鳴が轟いた。

その場にいる全員が息を呑み、そこから一歩も動くことができなかった。

クマ井の熊と巫女を撃ち殺した以上、この村の未来が明るくないことは、誰もが容易に想像できた。

 

まちの死に顔はとても穏やかで、笑っているようにさえ見えた。

二人が天国に行けたかどうかについては、まさに神のみぞ知ることだろう。 

 

 

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

文字数をカウントしてみたら、創作部分で五千文字弱ありました(笑)

意外に書き始めると筆が進んで、最後まで書き切ることができました。

 

今回の記事を書くにあたって、使う方と使われる方、本当のバーサーカーはどっちなのかなって思いました。

ステイナイト、ゼロ、どちらのマスターも、ある種の脆さを持ってましたからね。

 

誰得エンドの解釈は読まれた方の数だけあると思います。

僕が終わらせるならこうなるかなといった感じで妄想したら、今回のような内容になりました。

シナリオ自体に深い意味はないのであしからずw

 

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!